前回のブログに書いた「Design For Genius 才能をアクセシブルにするワークショップ」成澤さんの講演の次は、東京大学先端科学技術研究センター教授の中邑賢龍(なかむらけんりゅう)先生のお話でした。

こちらも、メチャメチャ面白かったんです!

中邑先生は、「異才発掘プロジェクト ROCKET」という、日本中のユニークな子供達を集めた学校を運営しています。

(パンフレットから写真を拝借しました)

学校と言っても、

 

教科書なし。

カリキュラムなし。

 

子供達の多くは学校に行けなくなってしまった子供達。

学校という枠からはみ出てしまった子供達です。

 

授業の一端を紹介していただいたのですが、まず一番はじめの授業は

「解剖して食す」。

教室に入ったら、机の上にカニとエビが置いてあるそうです。

それを自分たちでさばいて食べる。スマホ、タブレット使用禁止。

他にも、「最果ての地にある現代にないものを探しに行け!」(行き先:北海道 稚内/特急、新幹線利用なし、一日1000円、6日以内に到達せよ。)というミッションが課せられたり。

↑こういうの個人的に大好き♡

 

とにかくどれも面白そうな授業。

中邑先生の口グセは「不登校でよかったな。学校に行ってたら、こんなことできないぞ。」笑。

 

 

学校というのは、点数で評価がされる組織。でも、

一つの組織に一つの評価軸しかないと、イノベーションは起きない。

と中邑先生は言います。

 

どうしても、組織の中で浮いてしまう、なじめない、空気が読めない、ついていけない、人と違う、そんな子供達が組織からこぼれてしまう。

 

そんな社会では、変革は起きないし、やがて衰退する。
イノベーション、変革は異質なものから始まる。

 

そんな中邑先生の言葉に、すごく共感しました。

 

これからAI時代を迎えるにあたって、人にとって重要なものとは、

 

好きなことを楽しむ生活

 

と中邑先生。

何かをするときのモチベーションは、おもしろそうだからやる。

おもしろがってやっていると、それは努力にならない。だから楽しい。

 

すごくシンプルですよね。今、突き抜けて面白いことを一所懸命やっている人が将来のAI時代をたくましく生きていくのかも。

 

さらに、才能を引き出すにはどうしたらいいか?

 

好きなこと、やり続けられることを見つけ、それをどう組み合わせるか?

 

だそうです。

 

おもしろいこと、好きなことやってます?

延々とやり続けられるようなこと。

 

思い切り、はみ出すくらいにとことん好きなこと、やってみよう!

って、私も刺激を受けました。

 

そして、組織のちょっとした変わり者。空気読めない人、浮いている人ほど、宝物かもしれませんよ。

 

最後に、ROCKETパンフレットの1ページ目に書いてあった言葉をご紹介します。

自分のペースで歩いてたっていい。

偏ってたっていい。

朝起きれなくたっていい。

忘れ物が多くたっていい。

空気が読めなくっていい。

読み書きが苦手だっていい。

上手に喋れなくたっていい。

人と違ってたっていい。

 

ただ、好きなことがあればいい。

 

異才発掘プロジェクト ROCKET https://rocket.tokyo/