私の年下の可愛い友人でMちゃんという女性がいます。

出会った頃は、彼女はホワ〜ンとした女子大生だったので、数年間ずーっとそのイメージでした。

ところが先日、いろいろと仕事について話す機会があり、あのMちゃんが実は超仕事ができる女だった!ということが判明しました。

残業を1秒たりともしない、というMちゃん。決して暇な職場ではなく、大手企業で社内の気風としてはイケイケな感じだそう。もちろん部内には残業をしている人もいる。

でも、彼女は必ず定時で帰ると言います。そんな彼女の仕事術をいくつかご紹介します。

重要なことを先にやる

多くの人が、まずオフィスについたらメールチェックから始めます。ところがMちゃんは、

「メールの返信は頭が疲れてからでもできるから。」と、後回し。まずは、頭を使うややこしい仕事から手をつけるそう。

実は、企業研修でも「脳の機能をよく理解して、優先順位をつけましょう。」とお話します。それをMちゃんは自然にやっていたわけです。

意味を感じられない仕事への対処法

組織で働いていると、「この仕事、意味あるのかなぁ。」「なぜ、これをやらなくちゃいけないんだろう?」と感じることはあるでしょう。

多くの方は、そんな自分の疑問を抑えて、少々の不満を抱えながらそのまま仕事をしてしまいます。

ところが、「なんのためにやっているのか、よくわからない。」状態で仕事を続けると、小さな不満はいつしか大きなストレスとなり、気がついた時には仕事のモチベーションがかなり低下してしまっていた、というケースは少なくありません。

「なんのためにやるか?」を理解して仕事をすることは、とても大切なことなのです。

Mちゃんの場合は、「この仕事、意味があるのかなぁ。」と感じたら、必ず上司や先輩に聞くそうです。そして、その答えに納得したらやる。納得できなければ自分の考えを伝える。Mちゃんの意見が通る時もあるし、通らない時もあるけれども、何れにしてもある程度の納得感を持って仕事をすることができます。

常に、自分のやっていることに意味を感じながら仕事をする。モチベーションを維持し、良いパフォーマンスを発揮するためには重要なことです。

とにかく必ず定時になったら帰ると決めている

他にも、いろいろと彼女の仕事への工夫はあるのですが、彼女が定時に帰れる一番の秘密は、「定時になったら帰る。」と心に決めていることです。

絶対にこの時間に帰る、と決めていると、それを可能にするための方法を脳が探しはじめます。それが、仕事の優先順位や様々な工夫につながるのです。

人生を楽しみたい

残業をする理由の一つに、「残業代を稼ぎたいから」があります。でも、Mちゃんは「残業代よりも時間がほしい」と言います。旦那さんも同じだそうです。

なぜなら、彼女には仕事以外にやりたいことがたくさんあるから。人生を楽しむ時間がほしいのです。だから、必ず定時で帰りたいと思う。

長時間労働をなくして生産性をあげる。とよく言いますが、そもそも早く帰っても、何もしたいことがなければ、会社に残って同僚と過ごした方が楽しいかもしれません。会社に残った方が楽しいと思っていれば、会社に残れる方法を脳は必死に探しますから、なかなか仕事が終わらないわけです。

まず、自分の人生をどういう風に生きたいのか? そこから始めないと、働き方は変わりません。

 

定時の6時30分ぴったりに帰るMちゃんは、仕事術に長けているから仕事が早く終わるのではなく、人生を十分に楽しんでいるから短い時間で多くの成果を上げることができるのです。

もしかしたら、仕事の効率を上げるためのスキルを磨くよりも、人生で自分が何をしたいかを立ち止まって考えてみた方が、仕事の生産性は上がるかもしれませんね。